メンバー募集

 堀田研究室では、iPS細胞を用いた遺伝子治療を実現させるために、皆さんの力を必要としています。最先端の遺伝子治療用ベクターや送達技術、CRISPRを始めとする新しいゲノム編集技術、次世代シーケンサーといった技術を駆使して、一緒に研究を進めてくれる人材を募集しています。現在のメンバーはバックグラウンドも工学、理学、農学、獣医学、医学、薬学など、様々であり、これまでの勉強分野や経歴は関係ありません。むしろ、エクサイティングな研究は異分野の融合によって起こると考えています。あなた自身のこれまでの専門知識や技術を、我々の遺伝子治療研究に活かしたいという熱意を持った方々を求めています。最先端の機器のがそろったオープンラボで、他の研究室やラボメンバーと密接に連携しながら、一緒に実験をしませんか?

堀田研はどんな所?

科学的に面白く、社会の役にたてそうなバイオ技術開発テーマが得意です

 研究をやっている本人には面白くて仕方がなくても、どう世の中の役に立つのか分からない研究は沢山あります。そうした一見意味の無い研究も長い目で見れば非常に大切な場合もありますが、どうせ人生を賭けて研究や実験をやるのであれば、少しでも他の研究者や世の中の役にたてる研究ができれば良いなと、堀田は常々考えています。一方で、役に立つことだけを考えて、在り来たりの研究テーマを選んでも、熾烈な国際競争に勝つことは出来ません。自由に自分の意志で研究テーマを選べるのが大学での研究の最大の醍醐味であり、科学的な面白さと社会へのインパクトは両立できると考えています。

 学生の研究テーマ決定方法については、これまでの堀田研での実験結果やリソースを加味して、複数の研究テーマの中から選んでもらうようにしています。研究員に関しては、本人の研究背景をベースに、堀田研の強みや成果を次のレベルへ押し上げる研究テーマを一緒にディスカッションしながら決めています。自身独自の研究アイデアの提案は、いつでも大歓迎です。

国際色豊かなラボメンバーで、英語を使う機会が多いです

 科学に国境はありません。良く聞く言葉ですが、私もカナダに4年間留学して、沢山の国際学会に出て、多くの国際共同研究をやってきた経験から、間違い無いと思います。堀田研では、多様な研究バックグラウンドを持った人材を、世界中から受け入れています。これは多様な考え方の中から、今までとは違う斬新なアイデアが生まれると信じているからです。

 そして、科学の公用語は良くも悪くも英語であり、論文の読み書きから学会での議論、何気ない日常会話まで、英語を自在に使いこなせなければ、研究の世界で生き延びることはできません。でも研究者は忙しいので、英会話教室に通ったりして英語を勉強する時間はなかなか取れないでしょう。そこで、研究室を国際的な環境に敢えてすることで、普段からなるべく多くの英語を使うように仕向けています。語学上達のコツはまず使う事。最初の頃は片言でしか話せない人でも、毎日ラボで英語を使い続けていれば、卒業の頃には大抵の日常会話はスラスラと英語で出来るようになっていることでしょう。

少数精鋭で、日常的に密なディスカッションを行っています

 特に学生の内は、実験に失敗は付きものです。但し多くの場合、経験不足から来る既知の失敗にはまってしまっていることが多く、余程才能のある学生で無い限り、1人だけではなかなか研究テーマが進まないということになってしまいます。そこで堀田研では、日常的にコミュニケーションを取ることで素早く失敗原因を洗い出し、次の実験へと効率的に進むことが出来ればと考えています。

 堀田は実験もデータも大好きですが、残念ながらラボのPIとなった今、コツコツと自分で実験をする時間を確保することが難しくなっています。でも、実験の生データを見ながらあれこれ想像や仮説を膨らませている時が、研究者として至福の時間です。また、生データを見ないと絶対に気づかない発見も多々あります。ですので、きっちりした会議での発表も大切ですが、日常のディスカッションも重要視しています。この密なディスカッションが可能となるよう、ラボの人数が大きく成りすぎないように気をつけています。

著名な科学雑誌を目指すことで、次のキャリアへの後押しをします

 研究者を目指すからには、少しでも著名な研究雑誌に論文を掲載したいと思うのは、ごくごく自然な事です。特に、もしアカデミアの研究者としてのし上がりたいと考えているのであれば、良い論文をコンスタントに出し続ける必要があります。但し、適当な実験テーマで適当に実験をやっていたのでは、トップジャーナルに論文を掲載するのは不可能です。斬新でインパクトのある研究テーマをよく考え、仮説を証明するために考えられるベストの実験手法を採用し、既存のどの研究よりも優れている事を証明しないと行けません。また、同じ実験データでも、その提示方法によって受け手の印象が変わるため、トップジャーナルに相応しい形で見栄えにも気を配る必要があります。実験データが揃ったら、理路整然かつ魅力的な英語文章を書き上げ、レビューワーの難題を巧みに交わし、エディターを是が非でも説得させる必要があります。

 これらは確かに簡単な事ではありませんが、経験を積んでコツを掴み、自分なりの手法を編み出す事が大切です。なので、自分はこういう論文を書きたい!という思いがあったら、是非その論文を書いた人間を捕まえて、色々と技を吸収することを勧めます。自分の研究成果を論文として後世まで残す事ができるのは、何より研究者冥利に尽きます。また、あなたが次のステージへと研究者としてステップアップする際にも、あなたの研究能力の証明として論文業績は力強く後押ししてくれる事でしょう。

2021年度 CiRA大学院説明会用 堀田研紹介動画

特定研究員(博士研究員・ポスドク)

 T-CiRA湘南分室では博士研究員を募集しています。詳細は下記および募集要項を御覧下さい。

特定研究員(ポスドク) 募集!

新規AMEDプロジェクトの開始およびラボ拡張に伴い、研究員を募集します。堀田主任研究員の指導の下、ゲノム編集遺伝子治療と細胞治療を組み合わせた新規治療法開発に関する研究・実験、および研究室のマネージメントに関する研究職務を担って頂きます。

募集内容や研究室見学についての問合せは堀田までお気軽にどうぞ。
(件名には必ず「T-CiRA研究員応募の件」と記載してください。)

T-CiRA特定研究員(ポスドク, サブPI候補) 募集!

 湘南iPark (神奈川県)のT-CiRA堀田プロジェクト(湘南分室)では、筋ジストロフィーに対する画期的なゲノム編集治療薬開発研究に取り組んでいます。武田薬品工業の研究員と一緒に、科学的に面白く患者さんの治療に繋げられる画期的な創薬研究に取り組んでいます。特に産学連携や企業での創薬研究、臨床応用に興味を持つ方からの応募をお待ちしています。

下記の研究開発に興味がある方を特に歓迎します。

  • LNP等を用いたゲノム編集を標的骨格筋組織に送り届ける薬物送達技術。
  • 筋ジスモデルマウスやラット等の動物モデルを用いた前臨床研究。
  • 遺伝子治療・ゲノム編集治療の実現化。

募集内容や研究室見学についての問合せは堀田までお気軽にどうぞ。
(件名には必ず「T-CiRA研究員応募の件」と記載してください。)

T-CiRAとは?

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と武田薬品工業株式会社(タケダ)が共同で行う研究開発プログラム。10年間という長期に渡り山中所長の陣頭指揮の下、CiRA研究者のアイデアと、タケダのもつ技術力・組織力を最大限に活用して、革新的な医療を最短で患者さんに届けることを目指します。タケダの湘南研究所に研究スペースを設置し、CiRA研究者とタケダ研究者が文字通り一丸となって研究開発に取り組む新しい産学連携のスキームとなります。詳しくはこちらのサイトを御覧下さい。

技術員(テクニシャン)

興味をお持ちの方は、お気軽にご連絡下さい。

日本学術振興会 特別研究員

 堀田研では日本学術振興会(学振)PD等の研究員を受け入れています。申請プロジェクト内容の相談やラボ見学等についてはお気軽に堀田まで連絡して下さい。また、堀田研の博士課程学生については、早くからの特別研究員DC1/DC2獲得を目標に積極的に指導を行っています。学振の特別研究員(DC1, DC2, PD)制度とは、特別研究員として毎月の研究奨励金と研究費の援助を受けられるシステムです。約5人に1人しか採用されない狭き門ですが、優秀な研究者の卵を育成する制度として広く認知されています。

学振制度の参考情報

DC1 DC2PD
採用期間 3年間 2年間 3年間
研究
奨励金
月20万円 月20万円 月36万2千円
研究費 150万円 150万円 150万円
採用
予定数
700名程度 1100名程度 350名程度
主な
応募資格
採用時に博士課程1年
(4年制の医学専攻では博士課程2年)
採用時に博士課程2年
(4年制の医学専攻では博士課程3年)
博士取得後5年未満
京都大学以外で博士取得
日本国籍または永住権

 学振DC/PDの申請を行うには、受入教官の承諾後、南西地区共通事務部 総務課 総務掛 (A50soumu@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp)に依頼して申請者IDとパスワードを取得してから、電子申請システムを通じて受入機関である京大CiRA (部局コード: 2266)へと提出を行います。また、受入指導員の評価書も必要となります。京都大学の締切は、学振の応募締切日より少し早いので、余裕を持って申請を進めて下さい。

学振応募日程の参考情報

DC1/DC2 PD
募集要項公表 2月頃 2月頃
京大事務チェック 5月下旬頃 5月下旬頃
応募締切 6月上旬 6月上旬
面接選考 10-12月頃 (免除の場合有り) 10-12月頃 (免除の場合有り)
合格発表 1月上旬 1月上旬

(上記はあくまで参考程度であり、詳しい日程や申請情報等は学振のHPおよび京都大学のHPを必ず確認して下さい。)

学振審査方針
1) 自身の研究課題設定に至る背景が示されており、かつその着想が優れていること。
また、研究の方法にオリジナリティがあり、自身の研究課題の今後の展望が示されていること。
2) 学術の将来を担う優れた研究者となることが十分期待できること。

大学院生 (募集中!)

堀田研では大学院生を募集しています。初めて研究の世界を体験するであろう皆さんには、まず研究を進める上で必要となる基礎研究力を身につけて欲しいと思います。これは、必要な情報の収集法や実験手法の取得だけに留まらず、科学的な考え方や人と共同で実験を進める協調性、さらには得られた実験結果を分かりやすく伝えるプレゼン能力等が含まれます。優れた研究成果を目指し、将来的には、世界に通用する研究者として羽ばたいてくれれば本望です。

本研究室への配属を希望される大学院生の方は、京都大学大学院 医学研究科の大学院入試に合格して頂き、iPS細胞研究所 臨床応用研究部門の配属になって頂く必要があります。修士課程から入学希望の場合は医科学専攻 (修士2年、博士3年)、博士課程からの入学希望の場合は医学専攻 (博士4年)を選択して頂くことになります。

大学院受験の願書を出す前に、必ず堀田まで連絡して下さい。随時、研究室見学も歓迎致します。

大学院説明会

開催日時:2024年 5月11日 (土)

申込締切;2024年 4月22日 (月) 正午

事前申込はこちら

iPS細胞研究所(CiRA) 大学院説明会 [CiRAリンク]

開催場所iPS細胞研究所 1階 講堂
プログラム 13:30 – 13:45 所長挨拶・iPS細胞研究所の概要紹介
13:45 – 15:45 各研究室の説明 (堀田研は一番最後の15:30-15:35頃を予定)
15:50 – 16:20 所内見学
16:20 – 15:20 研究室個別面談 (研究室のメンバーから研究室生活などについて、気軽に話を聞く事ができます。希望者のみ)

大学院入試日程参考情報

医科学専攻 修士課程 医学専攻(4年制) 博士課程
願書配布 5月下旬 7月下旬
願書受付 7月上旬
(TOEFL-iBT、又はTOEIC Listening & Readingのスコアが必要)
9上旬
(TOEFL-iBT、又はTOEIC Listening & Readingのスコアが必要)
入学試験 8月下旬
(基礎生物学、生物学一般、口頭面接)
11月初頭
(医学・生物学一般 [基礎系(4題)、臨床系(4題)、社会医学系(3題)から2題選択]、口頭面接)
合格発表 9月上旬 11月下旬

(上記はあくまで参考程度であり、詳しい日程は京大医学研究科のHPを必ず確認して下さい。)

インターンシップ生

堀田研究室への進学に興味を持つ学生を対象に、1週間から2ヶ月程度、実際に実験を体験できる「CiRA研究インターンシップ制度」があります。参加可能人数が限られているので狭き門ですが、参加希望される方は堀田までご連絡下さい。制度の詳細については、こちらのリンクを御覧下さい。

2024年度CiRA研究インターンシップ [CiRAリンク]

  • 期間:6月から10月の間で任意の1~6週間程度 (要相談)
  • 参加費:無料 (往復旅費・滞在費の補助有り)
  • 募集人数:国内大学所属学生1名
  • 申込締切:5月24日 (金) 必着

オフィスアシスタント

オフィスアシスタントとは、京都大学の学生を対象に、授業の空き時間にアルバイトとして研究室での実験補助業務に従事してもらうシステムです。アルバイトとして学費を稼ぎながら、最先端の遺伝子工学の実験トレーニングを積みつつ、将来の大学院配属ラボ候補を体験することができるという、一石三鳥のシステムです。但し、生物学実験は一つ実施するのにもそれなりの日数が必要です。ですので、堀田研の研究内容に強い興味を持っていること、ある程度まとまった日数(週4-5日)参加できること、が前提となります。応募を希望される方は、まずは堀田までご連絡下さい。

卒業・任期満了後の進路について

当研究室を卒業後の進路については、皆さんの「研究者になる夢」をかなえるために出来る限りサポートします。先輩達はアカデミアや製薬企業等で研究者として活躍しています。また、希望があれば海外留学先の斡旋等もサポートできます。